「防火設備定期検査」(以下、防火設備点検)たるものがある。
何ぞや。
「防火扉や防火シャッターなどの<防火設備>に重点を置いた、火災事故による被害を最小限に抑えるための検査」
また
「<定期報告制度>の1つであり、必ず行わなければいけない法定検査」
んで
「防火設備の所有者は、定期的に検査資格者にその対象防火設備の閉鎖又は作動について毎年検査させ、その結果を特定行政庁に報告しなければならない」
といったものである。
これは2016年6月から建築基準法が改正されたことによってできた定期検査なのだが、なぜ今頃かって?
弊社、防災<工事>会社である。
消防設備点検が嫌い(!?)なムが工事が好きで立ち上げたこの会社、当然消防点検の仕事など無かった。
但し、ビル一棟に自火報新設した流れで施主さんと仲良くなってしまうと、どうにもその「消防点検」が断れなくなってくる。
そんなことから数少なくも点検業務をやっていた。
で、長いこと真面目に汗水たらして(?)防災屋やっていると普通に顧客も増えてくる。
でも、今までは施主さんたちもあまり防災に関心が無かったのか、消防署からやいのやいの言われないとお金もかかるので点検に前向きでなかった。
ところがだ、時代の流れであろう、ここ数年の間で今まで消防点検などに関心のなかった施主さんたちも
「いや、何かあってからでは遅いから。」
「ビル所有者の責任問われるニュースが多いよね。」
とかで、やはり消防点検しないと不味いだろうと、点検の依頼を弊社にしてくるようになった。
渋々(??)、消防点検業務を受けるのだが、これが結構な件数になってきた。
まあここまでは社員も少しだが増やして何とか対応してきた。
で、ここからやっと本題。
その点検物件のうち、数件が防火設備点検にひっかかっていて、当然その依頼もされてくる。
この防火設備点検、点検して特定行政庁たるところに報告しなければならない。
もうお分かりのとおり、いや、知ってのとおり、この点検をするには<資格>がいる。
まあ、ムのブログなので、やっぱりそこ?みたいになるのだが、<防火設備検査員>たる資格が必要となってくる。
当然ながら、ムは点検嫌い(もういいって)なのでそんな名前の資格は欲しいとも思わない。
でも、弊社も時代の流れに逆らえず、やっぱ取得しとかないといかんかな、と。
で、この資格の取得に動き出したのだが、、、
学科講習:33,000円 実技講習:27,500円 併せて60,500円
高っ!!!
はいはい、またも天下りのお給料ね。
だからこういった料金高いだけの講習ものの資格は嫌なんですよ。
勘違いしないで頂きたいが、ムは別に金に困ってるわけではない。
じゃなくて、こういうレベルのはもう生理的に受け付けないと言うか。
こないだ受かった電験3種なんて7,700円だかんね。
もう、全然受ける気がしない、欲しくもないし。
まあそう言っときながら以前ブログで話したとおり講習ものの資格もたくさん所持してるのだが。
もうやーめた、どこか外注に頼もーっと。。。。。。
て、色々調べてたら、一級建築士、二級建築士でも防火設備点検できるとあるではないですか!
こうなってくると話は違います、目が輝いてきました!
でまずは、二級建築士について調べてみたのだが、、、
<受験資格について、建築に関する学歴が無い者は建築実務の経験年数が7年以上>
防災と電気にしか関わってこなかったムである、これは流石に無理がある。
もうテンション下がりました、ダメじゃん。。。。。
じゃあどうしようかと、受験資格欄をよく見ると
<建築設備士は実務経験0年>とある。
しかも、建築設備士の受験資格が電験三種所持者で実務2年になってる。
おっ、これならいけそうだ!建築設備士から取ればいいじゃん!!
・・・・いやいやいや、ちょっと待て、
建築設備士取得 → 二級建築士取得 → 防火設備点検
て、そこから!?
なんだか防火設備点検するには長い道のりになりそうである。