機器設定。
それは分厚い設定マニュアルとの仁義なき戦いである。
もとい、それは機器施工後にその機器が現場に即した通りに機能させるための最終的なセットアップのことである。
自火報受信機、火災通報装置、非常放送アンプ、インターホン等は当たり前、住宅火災警報器まで設定がある。
ムも54歳、もうそんなに頭が柔らかくない。
こういったことはまだ頭の柔らかいウチの若いののほうがよっぽどできる。
てか、設定ってなんでこんな複雑難解なんだ?
毎日同じ種別、同じメーカーの仕事だったら設定で悩むことはないだろう。
ウチは全メーカーを扱う何でも防災屋である。
だから毎日のように色々な種別の消防設備、色々なメーカーの仕事をするので、お初の機器設定が発生する仕事はとにかく悩む。
で、今回は某防災メーカーの「特定小規模施設用自動火災報知設備」の設定。
感知器が1階に11台、2階に9台設置して、どこか1台が発報すれば20台全部鳴動させたい。
だから1階と2階に連動中継器をそれぞれ設置して、その設定。
とりあえず設定マニュアル(今回はそんなに分厚くない(^^;)にとりあえず目を通すが何だかよく分からん。
これ、マニュアルを作成したメーカーの人しか分からないんじゃないかしら?
でも仕事だから分かるまで読む。
マニュアルに穴が開くほど凝視して読む。
で、何となく設定してみるが、案の定、設定の最中にエラーが発生して上手くいかない。
発報試験までも辿り着けない。
ム「もう訳分からん、なんでエラーになるんだろ?てか、書いてある日本語がさっぱり分からん」
担当者「これがこうなって、ああなって、ん~~~(泣)」
・・・・・あーだこーだ30分間ほど・・・・・
ム「これさ、感知器と中継器の互換性が無いんじゃないの?ほらここに互換性が書いてあるし」
担「え~~~っそんな馬鹿な!だってこの機器類を選定したの、代理店の人なんですけど(泣泣)」
・・・・・あーでもない、こーでもない、30分間ほど・・・・・
ム「ん~~~こんなにエラーが起こるんだからそうなんじゃないかな~~」
担「も~今から機器交換してたら消検間に合わないよ、しかも今日、土曜で代理店休みだし、終わったー(泣泣泣)」
ム「とりあえず撤収しよう、これ無理だわ。」
・・・・・・
会社に戻って一休みしてから互換性のことについて冷静に考えてみる
ム「これ、ネットのカタログで調べたら互換性あるみたいな感じになってるね。」
担「マジすか!初めからもう一度やってみましょう!!(喜)」
・・・・・あーだこーだ30分間ほど・・・・・
ム「感知器同士の連動は問題ないから、やっぱ連動中継器の設定がもうちょっとだね」
担「そうすね、なんか上手くいきそうすね(喜喜)」
・・・・・あーでもない、こーでもない、30分間ほど・・・・・
ム「やったね!全部の感知器が連動したね!!」
担「助かった~~(喜喜喜)今から現場戻ります?」
ム「嫌です(怒怒怒怒怒)」